「…また昼休み女子集まってくるんだろうなぁ…」
はぁ…とため息を目の前でされる。
…むっ
「行っちゃう…の?」
無意識に冬真くんの腕の裾をつかんで
そんな事を言っていた。
「…ぅーん…どうしよっか。」
どうしよっか。って…
「もう、知らない…」
私は裾を離して
トボトボ空いている席に向かう。
「舞。」
私を呼ぶのは、
冬真くん。
私は振り向かずに止まるだけ。
「舞以外に誰も見たりなんかしねーよ。」
…!!
見たりなんかしないって事は…
さっきの聞こえてたのかな……。
私は結局、振り向く。
冬真くんは優しくて微笑んでいて…
頭をポンポンされた。
なぜ頭をポンポンされるだけなのに
こんなにも心臓はドキドキするのだろうか。
私達は仲直り(?)して席を選んだ。
ーーーーー…
ーーーー…
私達が選んだとこは
一番後ろの真ん中らへん。
もうすぐ先生がくる。
ーーーーー…ガラガラ
皆で一斉に扉を見た。
「はい、皆こんにちわ♪」
来たのは…
前の担任だった。


