極上-甘すぎ彼 Ⅱ




最後の授業のチャイムが鳴る。




俺たちは気づかれないようカバンをとった。










それから学校を出る。











二人で歩く帰り道。












なんか、いつもと違うんだ…













もっと距離が縮まってる気がする。











俺は舞の歩幅に合わせ歩く。








舞は下を向いて歩いていた。











家が近くになるにつれ、俺の心臓はどんどん早くなる。











俺の足はもう俺の家の前に向いていた。
















「ぁ…」



舞は俺の袖を掴みながら…











「冬真くんの…ご両親…」







俺に上目遣いで聞いてくる。











俺は目を逸らし

「ぁー…っと…明日の朝早く帰って来るけど…それまでに…な?」







舞はコクコクッ頷き、

「明日、学校だしね…」





なぜか照れながら言っている。
















「あ!メールしてこないと…」





舞は俺から離れ、携帯をカチカチ打って…











しばらく経つと…


小走りしながら俺の元に戻ってくる。













「お父さんにいってきた。」







俺は「そっか。」と…。












舞の手を引き、俺の家に二人で入る。