私は歩きはじめる。
冬真くんと陽暮くんをおいて。
はぁ…三階かぁ……。
私は教室についた。
そういえば席どこだろ……
また自由だったらいいなぁ
私は黒板を見る。
『席は自由に~♪』
この字は…
もしかしたら…またかな?
あぁ…冬真くんと一緒に来れば良かった。
私はまだ席を決めないで
教室から顔を覗かせる。
「ん…?」
なぜか人の群がりが…
全員女子だけど……
もしかして……。
私は真ん中の人物を見てみる。
…やはり…
「冬真…くん。」
もう女子の群れは私の目の前まで来ていた。
胸が痛い…
きゅぅーー…っと苦しくなる。
だが、なぜか女子の群れはなくなっていた。
私はそれに気づかなかった。
「他の女の子見ないっていったくせに…」
私は独り言で言っていた。
「…舞。」
え…?!
私は目を見開きながら声の主を見た。
冬真くん?!
「あ、あれ?女子達は??」
彼は笑いながら
「彼女いるから。とか言って追っ払った。」
そう言った。
「そ、そそ、…そっか。」
私は両頬に手を添えて俯く。
あぁ…恥ずかしい…
さっき絶対、妬いてる感じだったよね…
…き、聞かれてないよね………。


