「しょうがねぇじゃん…いきなりだったし…照れるっつの…。」
舞は抱きしめ返してくれた。
「ゴメンね…」
それから俺たちは黙ってそのままの体制でいた。
「冬真……」
そう呼ばれる。
いつもの事なのに…
いきなり呼び捨てで呼ばれたら照れてしょうがない。
前は強制だったも…
不意打ちはずるい…。
「ん。」
「私さ…なんで、…キスされたのかな?」
「…!」
俺にも……よくわからない…。
でも一つだけ分かった。
きっと、舞にどんだけ俺が惚れてるか。って事だ。
それで試されたんだ…
ただ試されて……。
多分、俺のせいで…っ
「俺のせい…かな…」
「え…ち、ちがうよ?冬真のせいじゃ…」
「違わない…俺のせい…」
舞…ごめん…ごめんな…。
俺は強く強く、舞を抱きしめる。


