極上-甘すぎ彼 Ⅱ




俺はすかさず舞をとめる。


そうだよ…。


さっきも早く止めなかったから…
舞を一人にしたから…


俺は悔やむ。








「はな、し…もう、私とキス、し、 ない…で、、よ っ…」


俺は久しぶりに見た…


切なくて、もうここにいるのを感じていないような顔を舞がするのを。








「…舞!俺の目をみろ…」




俺は舞に強く言った。











そんな舞は、何かを恐れて

目をギュッと瞑り、手で目を隠す。











「俺を…信じられないのか…?」



俺も正直、恐くなってきた。

舞が見てくれない…。


この後の言葉がでてこない。








俺は舞を信じてる。






だから俺は舞を見つめ、待っていると…


舞は手を目から離し、目を開けた。













俺はホッと安心し…





俺は舞の唇を自分の指に触れさせた。










そして舞はやっとの事、俺の目を見てくれる。











「唇…」





そう舞の唇を親指でなぞりながら呟く。











「汚れ…ちゃった…」



舞の唇は赤く少し膨れていた。









俺は首を横に振る…。












「うぅん。綺麗だよ…」



俺が舞の目を見つめ返しながらそうまた呟く。


舞は目をウルウルさせ、また泣き出した。




綺麗…

舞が汚れたなんて思ってない。




ちゃんと伝わるように…
俺は目で訴えかける。







「じゃ、あのキスは…ノーカウントにしよっか…。」




風のせいだしな…。

まぁ俺もボーッとしてたから

俺も悪いか……