極上-甘すぎ彼 Ⅱ




私は固まってしまって動けない。










陽暮くんの前髪は今日、とめていなくおろしていた。





それでその前髪が私の髪に触れる。


















陽暮くんの顔は少し傾けられ…













私はもう何も感じていなかった。
















もうすぐ唇と唇がつく。













あぁ…もう…ダメだ……

































そう思った時ーーーーー…


















バフッ




「ん?!!!!」



私の顔には柔らかいものが。













私は息が苦しくそれを剥がす。





「はは、先輩。ドキドキしちゃったぁ?」


ニコニコ笑っている。









さっきの音は私の顔面に枕をバフッとやったようだ。










「もうっ‼」





私は涙なんて忘れて陽暮くんに投げる。














「おわっ!!」



陽暮くんの顔面に見事、当たった。













「陽暮くんの前髪、変だよー」



私はクスッと笑いながら言った。















陽暮くんは私を急に見つめる。






「?」









「やっと笑顔になったぁぁ!」





ワーイワーイ喜んでいる陽暮くん。












私はわけがわからなく

陽暮くんを見つめる。