極上-甘すぎ彼 Ⅱ






「あー?せんせー…って」




この声……












「舞先輩?!」




そんな驚きの声をあげる。













「ぁ…ひ、ぐれ…くん…」




私は泣き顔を見せないよう下に俯いて

陽暮くんの名前を呼ぶ。












「せんぱ…い…」




彼は何かを察したのか

私の前までくる。










陽暮くんはしゃがみこんで


私の顔を見ようとする。












けど、こんな顔見せたくないから


私は顔を手で隠す。











「先輩隠してもダメですよ。こっち向いてください。」




優しい声で話しかけてきてくれる陽暮くん。










そんな声に…私は…












少しは…頼っていいですか…?














私はもう限界だった。








もうダメだった。








「ぅっ…」




私はしゃがみこんだ陽暮くんに抱きついて、子供のように泣いてしまった。











陽暮くんは私の背中をさすってくれた。




何も聞いてこないし…


そばにいてくれた…。














本当はこんな事しちゃいけないってわかってる。





思わせぶりはダメなんだ…














だけど…今は1人になりたくない…













今だけ……














今だけだから…



















許してくださいーーーーーーーーー…。