やだ…やだ…やだやだやだっ




私は唇をゴシゴシとこする。







なんで…なんでキスなんてするの…






あの人はなんでっ……






私は涙を流しながら走る。












もう…どこにいけばいいか…










わからないよ…
















私がきたのは…

















保健室。






ここはあまり人こないし…



いや授業中だから誰もこないか…

しかも運良く先生いないし
保健室あいてるし…






屋上は誰かいそうだし…







私はとりあえずイスに座る。




シーン…としていて…


虚しいけど…今はそんな事どうでもいい







私は一回立って鏡をみる。




唇は

少し赤くなっていた…

目も

赤くなっていた…




こすりすぎちゃったかな…はは…





もう…他の人と…




キスなんてしたくなかった。




こんな事なら…って思う人なんて
いるわけないよね…








冬真くんにきらわれちゃったかな…





もうキスなんてしなくなるかも…






私にはキスしか『愛しさ』が伝わらないのにね…







『好き』って呟かれても…



足りないんだよ……

『愛してる』は私にはまだ似合わない。










私はまたイスに座る。







ーーーーーー…ガラガラ





その音に反応してしまう私。








もしかしたらあの人なんじゃないかって…