もう暗闇には目が慣れてどんどん鮮明に視界は広がってきていた。
だから、女の子の顔を見れば
涙目になっていることが分かる。
風くんは私とずっと手を繋いでいたが
それを離し女の子の肩を掴み
離れさせた。
私は首を傾げていると…
「無理無理。お断り。」
な、なんで?!
かわいそうじゃない!!
さっきまでは、この子あんまり好きじゃないって思ったけど
一人にさせるなんて、酷すぎるにもほどがあるっっ
私は風くんにそれを言おうとした。
だけど…
私の体は後ろに傾く。
…。
私はある誰かに口を手で塞がれた。
私は誰か分からないから、恐くて恐くてしょうがなかった。
ある部屋の中に入り込んでしまった。
いきなり後ろから抱きしめられた。
不思議なことだったけど、私はなぜか抵抗しなかった。
私は…
この温かさを知っているからーーーーー…
そして
「あれ??舞は?!」
と、聞こえてきたが
私は返事ができないため
あの女の子は「さっ行きましょう♪」と、言っているのが聞こえて
しばらく経つと喋り声は消えてしまった。


