私たちはさっきの場所に戻ると…
壁に寄りかかっている冬真がいた。
「お、いんじゃん。じゃ、舞またな。」
「うんっ」
風くんと別れて、私は冬真の元まで駆けた。
「冬真っ」
私が呼ぶと目をつむっていたらしく
目を開け、私を見下ろしていた。
急に私の手を掴み、森の中に入った。
「ちょっ…冬真…っ」
そう足を止めようと、呼びかけたが…
「黙ってついてこい。」
そう言われ、私は黙ってついていく事にした。
怒ってるのかな…??
私はそう思いながら、足を奥深くに進めていく。
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ーーーーーーーー…
着いた場所は意外にも暗くなく
綺麗な場所だった。
水色に澄んだ池。
緑も豊かだった。
冬真は池の前で止まった。
私の手をぎゅっと握る。
だけど、背を向けたままだったから
どんな表情をしているか分からなかった。
「冬真…ごめんね?」
私は謝る。
「別にさ。怒ってないから謝らなくていい。」
やっと私のとこを向いてくれて
言ってくれた。
「だけど俺を心配させるのは、さすがに怒りそうになった。
まぁクラスのやつが
風が舞を連れて行くとこ見たから良かったけど。」
うぅ…
「心配させて、ごめんなさい…」
また謝ってしまった。
「まぁ、舞に何もなかったし、大丈夫だよ。」
そう言って、クシャって笑った。
その笑顔につられ、私も笑った。


