なんで話しちゃったんだろう…
これは私の問題なのに…
「沙楽…ごめんね…」
沙楽は何も言ってくれなかった…
ーー
「じゃ、帰るね…」
私はカバンを持ち立ち上がる。
結局は十分くらい誰も一言も喋られなかった。
私が沙楽の部屋を出て行こうとする。
…「信じてみてもいいんじゃないかな?」
急に沙楽が喋った。
私は振り返る…沙楽はニコッと笑っていた。
そうだよね…
私がやっぱり信じなきゃね…
私も沙楽の笑顔につられ、微笑んだ。
それから私は沙楽の部屋を出た。
と、同時にもう一つの部屋の扉が開く。
「おっ…と。もう帰るんすか?」
「うん。」
日暮くんは頬をぽりぽりとかいた。
「なんかさっきよりスッキリしてる顔してる。」
ニヒッと笑う日暮くん。
その笑顔は、沙楽にそっくりだった。
そうか…心配してくれたんだ…。
「ありがと…」
私はお礼を言う。
日暮くんは、それから
あ!と声を漏らす。
「そーいえば、先輩知ってますか?冬真先輩が…」
ん?
冬真が…何??
「あ、いや、なんもないっす!気にしないでください!!」
「う、うん?」
私は曖昧に返事をした。
玄関まで送ってくれた日暮くん。
「じゃ、気をつけてくださいっすね!」
私は日暮くんに手を振る。
私は家へと帰る。


