「ごめんなさい…私はもう好きになる人なんていない…もう愛しい人がいるから…」
それから長い沈黙が続いた。
背が私より高くなった日暮くんは
私の顔を一度見下ろすと…
「じゃ、ねーちゃんのとこ行きますか。」
さっきの話題には触れず
日暮くんは沙楽の部屋に入っていった。
…ごめんね。日暮くん。
いつも助けてくれるのに…
私は何もしてあげられなくて…
さっき日暮くん…
目に涙溜まってた…でも流さなかった…
泣きそうな顔して我慢してた…。
でも、私は多分何もできない。
だから…許してね…
私はそれから落としたカバンを持ち
日暮くんが入っていった部屋に
私も入った。


