極上-甘すぎ彼 Ⅱ




「私…信じてたから…。」


胸を抑えながら私は静かにそう呟いた。








「え……」

キョトンとしている冬真。







「風くんを選んだのは冬真に不満がある事はわかってる。


でも風くんに何されようが誰であれ…」






風が吹く。



「きっと冬真が私を助けてくれると思ってた…信じてたから…

だから風くんを選んだの…」




何か私から心に引っかかっていたものがスー…と消えていった気がする。









冬真の表情からは何を考えているのかわからなかった。













でも…私は見てしまった。


















冬真の目から一筋の涙が零れ落ちるところを。









「み、みんなっ…」



恥ずかしいのか…後ろを向く冬真。










「ダセーだろが…勝手に一人で勘違いして…

舞をたくさん不安にさせて…」






私はダサいなんて思ってない…


初めて男の人の涙目を見たけど…






それは綺麗だった。











しかも…冬真は優しい。


つくづく自分の彼氏に嫉妬をしてしまう。






「じゃ…今まで通りに…戻れる?」




私はそれを期待して言ってみる。









…だけど……。







「いや…ごめん…できないかもしれない…」





私はその言葉が出るとは思わなくて
え…と声を漏らす。







なんで…。やっぱり私の事嫌いになっちゃったの……?










冬真は髪をボサボサとかく。




「でもそれは修学旅行までで…ただ帰りだけ一緒にいられないってこと…」







修学旅行まで……?





「な、なんで?」




「今は言えない。でも、いずれかは分かると思う。」






私はションボリする…。










「それまで、な?」


私はその言葉を信じていいんだよね?








私はゆっくりと頷いた。