極上-甘すぎ彼 Ⅱ




「まぁ、今日はしょうがないから俺が舞を家の前まで送るよ。」




人差し指をはずし、カバンをとりながら私に言った。






「でも…風くんの家…遠くなっちゃうんじゃ…?」




「え?あー、大丈夫だろ。黙って女は男の言う事だけ聞いてりゃいーのっ」





そう言って私のカバンまで持つ風くん。









「私、カバンくらい持てるよ。」


私が風くんの手からカバンを取ろうとしたら、

カバンがひょい。と反対の手に…。






「いーからいーから。ほら、早く帰るぞーっ」





そうしたら、風くんは教室を出た。


私はしょうがなく、後をついていく。













いつもと変わらない空。




それに、道も変わらない。












ただ、変わっているのは隣にいつもいるはずの冬真だった。





今は…



「確かあっちだよな。」




隣にいるのが風くんだって事。









「うん…。」



冬真くんといつ仲直りできるのかな…


結局は、私のとこに戻ってきてくれなかったな…。








私は自分の足を見ながら歩いていた。






「今はきっと、あいつには敵わないか…」



突然にそう呟く風くん。





私はびっくりして、風くんを見る。


風くんは立ち止まって…。



「多分お前は、ずっと、とうとうの事…いや、冬真の事しか見ないよな…」




さっきからなんの事を話しているのだろうか…。



私にはさっぱり、わからなかった。






「でもいつか叶うなら…俺がお前の彼氏がいいな…」



私は風くんに見つめられる。




「今は手がだせないんだ…冬真と喧嘩してること利用して、自分だけずるい事はしたくない…。」





私は、ただただ風くんの話を聞いている事だけしかできなかった。





「ふ、う…くん?」




私が呼べば、風くんは私から視線をそらす。




「修学旅行…でさ、二人きりになれる時ってあるかな…?いい?」


私を見ないで、どこかをボーッと見ながら聞いてきた。





私は返事をしていいのか、わからなかった。