「俺が怒ってんのはその事なんだよ。わかるか?」
冬真は風くんに向かって言っている。
「ご、ごめんなさい…私のせいで…」
私は恐くて出せなかった声をようやく出す。
「…。」
冬真は返事をしてくれなかった。
怒ってる…。
怒ってるよ…。
私は泣きそうなのを堪えながら
下を見つめた。
ポフッ
と、なぜか私は誰かに抱きしめられた。
でも、それが冬真じゃない…。
風くんが私を抱きしめていた。
「おまっ…」
冬真の声は怒りから焦りに変わる。
「舞が謝ってるんだし、そんな冷たい目で見る事ないんじゃない?」
……。
私は下唇を噛む。
「お前はさっっ、舞のなんな訳っ?!」
取り乱した冬真の叫んだ声が教室に響く。
私はびっくりしてビクッと肩があがる。
…どうしよ…
あんな、冬真くん見たことないっ…
いや見えないけど、きっとすごい怒ってる…。
あんなにしたのは私なんだ…
私は恐くて恐くて体中が震えていた。
次の言葉で私は驚く…。
「俺?…舞のスーパーヒーロー」
スーパーヒーロー…?
なんで…??
それから、私は抱きしめられていたので音だけしか聞き取れなく…
多分、冬真はカバンを持って
出て行ったのだろう……。


