冬真 side
俺は強引に舞を引っ張りながら登校をする。
もう俺には余裕がないんだ…。
"あいつ"がくるからーーー…
実は昨日の夜…
ーーーーーーーー…
ーーーーーー…
俺は舞と別れ家に入るなり電話がなる。
めんど…。
俺は靴を脱ぎ、電話に出る。
「はい。藤堂ですけど…。どちらさ…『あー!その声は、とうとうかなぁー?』
俺の言葉を遮り電話越しから元気な声が聞こえた…。
しかも…"とうとう"って…
俺の事、"とうとう"って呼ぶやつはあいつしかいない。
しかもこの声…
「風…?」
俺は思い出しながら聞いてみた。
なんでだ…。
なんでなんだよ…。
『そうだよー♪憶えててくれたんだ♪』
やっぱり…
音無 風(おとなし ふう)。
中学生時代の"元"親友。
「…。」
忘れるわけがない。
俺をこんなにしたのは、こいつだから。
『とうとう?てか懐かしいね。とうとうって。』
嫌味ったらしく風は笑った。
さっきから、"とうとう"と呼ばれているが
とうどう とうま。で
名字のとう、と、名前のとうをとり
とうとうって呼ばれている。
「…。とにかく何で今更電話してきたんだ。」
『相変わらずつめたぁーい♪』
こいつ…楽しんでやがるな…。


