生徒1『次は、新入生代表の挨拶です。松本美咲さん、お願いします』


松本『はい』


お、こいつが容疑者Aか。

松本美咲

性別は女

成績はトップ

家柄もいい

魔法ランクはA

あ、そうそう。

まだ魔法ランクのことを説明してなかったね。

魔法ランクは魔法の強さを表すランクで、強いほうからS、A、B、C、Dの順番だ。


松本『美しい春の日差しにてらされて…』


今のところ、特に怪しいところは無いな。

しかし、新入生代表で入学するなんてそうとう頭がいいんだろうな……。

それに、魔力もそこそこ高い。


こいつは結構要注意人物かもしれない。

生徒1『では、次はクラス決めです。先ほど配りました生徒手帳の中に、白い紙が入っています。開いてみてください』

ん~と、これか?


生徒手帳の一番後ろのページに挟んであった白い紙を取り出し、開いてみる。



生徒1『その紙に魔力を流し込んでください』


魔力を流し込む?

こんな紙切れに?


まぁ、とにかくやってみよう。



目を瞑って指先に魔力を集中させる。


そこから紙に一気に流し込む。


……なんの反応も無いんですけど。