琥珀『よし!交渉成立、ね?』
ほぼ強制的ですけどね……。
琥珀『じゃあ、容疑者三人の容姿・成績・性格をまとめた書類よ。入学式までに頭に入れておいてちょうだい』
黒玉「……ハァ、了解」
琥珀『あ、そうそう。言い忘れてたけど、あんまり目立った行動はとっちゃだめよ?理事長はあの生徒ばっかりひいきしてる~、ってなったら面倒でしょ?』
黒玉「この上なく面倒な仕事ね……」
まぁ、引き受けたからには
黒玉「ベストを尽くす」
琥珀『もちろんよ、ベストじゃないと困るわ』
せっかくやる気になったんだから、萎えさせないでよね。
で、もちろん
黒玉「この名前で通う分けないよね?偽名、考えてある?」
琥珀『もちろん、黒玉。あなたの偽名は東野 瑠璃(ひがしの るり)よ』
へー、なんか苗字があるってちょっと新鮮かも……。
黒玉「分かった。じゃあ、次会うときは琥珀ちゃんって呼ばずに、理事長って呼ぶね」
琥珀『間違えてもさん付けにしたら、皆呼んでるし……。呼び捨ては黒玉ちゃんが痛い目見るようになるわ』
黒玉「……琥珀ちゃんのファンが血相変えて私に文句をいう事が手にとるように分かるよ……」
琥珀『まぁ、皆いい子なんだけどね……。私は黒玉の方がファンより大切だから』
黒玉「いいこというじゃん。私も、琥珀ちゃんは一番の親友だよ」
琥珀『……当然よ』



