琥珀『目星は大体ついてるの。松本美咲(まつもと みさき)佐々木海人(ささき かいと)米田菜奈(よねだ なな)、この三人の誰かよ』


黒玉「面倒くさい。やらないからね、私は絶対」


琥珀『あら、生徒の情報は学園においてトップシークレット情報よ?それを知ってしまった以上、協力してもらうわ』


は、はめられた。


琥珀ちゃんわざとだな!


セコいよ!


琥珀『セコいとはなによ、こうでもしないとやってくれないじゃない』


心を読むな!


黒玉「やりたくない」


琥珀『はい、これが制服ね。で、これが教材。クラス分け試験は他の生徒と一緒に受けてもらうからね!入学式は、一カ月後だから、それまでに荷物の整理お願いね。それから、寮は一人部屋、109号室よ。これが鍵ね』


どんどん話が進んでいってるけど……。


行かないよ?


行きたくないよ?


面倒くさい。


琥珀『ちなみに、入学式来なかったらあの人にあなたの居場所を教えるわ』


ひ、ひひひひひ


黒玉「卑怯だ!琥珀ちゃんが言わないって言ったから私はあの部屋から出てきたのに!」


琥珀『なに、仕事は簡単よ?そのスパイに、二度とこの学園に刃向かわないような恐怖を与えるか、動けなくするか、死を待つのみの体にするか。このどれかの状態にするだけ!簡単でしょ?』


黒玉「嫌だ、行かない断固拒否します!」


琥珀『じゃあ、あの人に今からメール送ろー。喜んで飛んでくるだろうなぁー。』


琥珀ちゃん、黒い笑顔がまぶしいです。


黒玉「わかったわかった!行くから、その代わりぜーったいに居場所チクらないでよ?」