中絶する気はなかった。
でも幸せに出来る自信なんてなくて
14歳になったばかりの私は
両親に連れてかれ中絶した。
相手は当時の彼氏で
田舎なこの町では
ちょっと有名なヤンキーで
嫉妬から暴力へ変わり
段々エスカレートして
毎日殴られていた。
家に帰れず、携帯も壊れて
ずっとその生活に慣れてた。
子どもが出来てすぐ
大喜びしてた。
作戦?だったのかな
子どもが出来れば私は逃げられない。
ちょっとして彼は捕まった
今しか逃げれない。
そう思って別れの手紙だけ
残して消えた。
そんな彼氏がもうすぐ出てくる。
きっと出てきたら
探しにくる。
恐怖と怒りと後悔で
私のリストカットは増えていた。
あの日から毎日
空に向かってごめんねと
泣きながらリストカットし続けていた。
