不完全な理由

「唯、お前まだやってんの?
いい加減 やめれや!」

絢香が私を見ながら
いきなり怒り出した。

「ん〜 思い出したら
なんか切りたくなったんよ 笑
大丈夫!浅いからさ!」

絢香は飽きれながら
テーブルの上の薬たちを
ゴミ箱に捨てて

「切ったって 亡くなったものは
帰ってこんよ? お前が死んだら意味なかろ?」