「ハァ・・・・・・」

私はホームルーム前、教室の中で長ーーーーーーいため息をついていた。

「どぉしたの?ちぃちゃん?」

と話しかけてきたのは、まぁちゃんだった。

「まぁちゃん泣」

私はまぁちゃんに抱きついた。

「なぁにぃ?どおしたのぉ~?」

私は昨日起こった出来事をホームルームが始まる前に全てを話した。

「ふぅ~ん。ちいちゃんも色々大変だねっ」

「大変だよぉ~。もう助けてよぉ~」

「ヤダネッ!自分で考えな~頑張れぇ~」

ううっ・・・。まぁちゃんの馬鹿!ムゥ助けてくれたっていいじゃん。

「千尋ちゃんっているかなー?」

っと教室のドアを堂々と開けたのは、風間涼介だった。

うげっ?!なんであいつがここに・・・。

「あっ!千尋ちゃん発見!ハイハイ行くよぉ」

私は抵抗したいが・・・本性をクラスのみんなに見られてしまう。

「えっ?!あの二人ってまさか付き合ってんの?!」「きゃー涼介先輩!!」

クラスの女子共が騒ぎ出す。

あー・・・うるせー。今日から噂広がるなこの騒ぎようじゃ。

考えている間にグイグイと腕を引っ張られいつの間にか屋上に来ていた。

「で?なに・・・?」

「えっ?昨日と全然態度違うじゃん。やっぱり録音して正解だな!」

ハァ??録音して正解とかバカじゃないの?

「悪かったわね!態度が違くて・・・!」

「いやさ・・・昨日言ったこと本当だからねっ?」

えっ?言ったことって??

「えっ?何言ったけ?」

「あーもう言わせないでよっ!だからぁー!」

だから??

「昨日好きだって言ったじゃん!あーもう・・・・恥ずい」

あー言いましたね。いやぁ~興味なかったから忘れちゃった。

「何で好きなのに・・・録音したの?」

「ん1回、オレの方に振り向かせたかったのカナ??んーなんなんだろうね」

ふぅ~ん。以外に純粋でピュアですなっ。

「ねぇねぇオレとお昼食べてよ?」

「んー。どーしよう」

んー。でも悪い奴ではなさそう・・・。

「オレさ、悠人のこと色々知ってるのになぁ。ここでオレとの誘い断ったら悠人の情報はどこからとるんだろうねぇ~?」

うっ・・・。あーもう決めたっ!

「分かったって。食べればいいんでしょ?」

「そうそう!ありがとっ!じゃあ今日のお昼休みに屋上に来てね!」

「ううっ・・・。ハイ」

ハァ・・・。最悪だわっ。

あっ!いいこと考えたっ!

「ねぇ~」

「んっ?」

「あのさ、風間悠人誘っていい??」

その瞬間、風間涼介の顔がくもった。

「・・・・・・」

んっ?なんか様子が変。
まぁいいかっ。

「ねぇねぇ。なんで黙ってるの?」

「うあっ?!あっゴメンゴメン」

もう。なんなんだよー。

「んーまぁしゃあないから別にいいよ」

「ありがとっ!じゃあお昼休み前に誘っとくから」

「はーい」

やった!涼介があんなにすんなり許してくれるとは・・・。

よかったぁ。これで風間悠人の近づける!

次の授業が終わったら行こうかなぁ?