次の日の朝、私は校舎前をウロウロとイケメンと金持ちを捜していた。

イケメンいないかなぁ~?

この高校でなんどか出会ったことはあるけど、なんかしっくり来ないんだよなぁ。

その時、校門前をスタスタとイケメンが歩いていた。
あっ!あの人かっこいい!

でもお金持ちなのかなぁ?

まぁいいから、仕掛けてみますか。

ターゲットロックオン!

私はイケメンの近くまで接近し、イケメンの目の前でハンカチを落としてみることにした。

さぁ~どうかなぁ~?引っかかるかな?

そのイケメンはすぐさまハンカチを拾ってこっちに近づいてきた。

「ハンカチ落としたけど・・・」

「あっありがとうございます!すみません・・・。お名前はぁ?」

「風間悠人・・・」

やっぱイケメンの名前はかっこいいなぁ~。

「あのさ、もう行っていい?」

「あっはい。後でお礼しにいきますっ。ありがとうございました」

そうして、風間悠人はスタスタと歩いて行った。

やっぱイケメンは近くで見るとかっこいい。

お金持ちかはどうやって聞き出そうかなぁ?

誰かに聞いてみるかっ!

私は目の前を歩いていた、栗色の髪色でワックスで少しツンツンと立てていた、男子に話しかけた。

「すみません。あのぉ~風間悠人さんってどんな人なんですかぁ~?」

「えっ?!ちっ千尋ちゃん?!こんにちわっ!オレ、風間涼介って言うんだ!」

はぁ~お前の自己紹介なんて一言も聞いてないし、一言も質問してないし・・・。

「あっよろしくぅ~」

はぁ~めんどくさいやつに話しかけちゃった。

「あの、風間悠人さんって、」

「あっごめんごめん。3年1組のだよね?あーとねオレが言うのもなんだけど、イケメンかなぁ?学校公認のイケメンだし、お金持ちだし、あとは女子嫌い・・・。イケメンなのにもったいないよなぁ~」

「へぇ~」

と言った後、私はボソッと言った。

「あんたと違って王子様みたいだねっ?」

「んっ?なんか言ったかな?」

「あっ言ってないよぉ~」

その時、千尋は涼介がケータイで千尋との会話を録音しているのは気づかなかった・・・。

「じゃあ私そろそろ行くねっ!ありがとう♪バイバイ♪」

「そっか。バイバイ」

そして千尋は教室の自分の席へと着地した。

はぁ~・・・。めんどくさい男だった。

付き合えたら学校公認のカップルかぁ~。

付き合えたらいいなぁ~。

って付き合えたらいいなぁ~じゃなくて・・・付き合わなきゃダメなんだ!

あっ!今日の昼休みにでも仕掛けにいこー!!