結衣ちゃんはピンク色の腕時計見た。 「もう来るかも」 と、小さく響く鈴の音が耳に聞こえた。 「おーい、創ー」 「よう」 どうやら幼なじみの人は男らしい。しかしわたしの方からは振り向かなければ姿すら確認できない。けど、何だか振り向くのは気が引ける。 ……ん? なんだか肩が重い。それにわたしの肩から程よく付いた筋肉の腕が見えた。それと同時に耳にふっと息を吹きかけられた。 「お嬢さん、俺とキスしよ?」