苛めにあっていたわたしは中3の春、卒業式に出ず相談室にいた。


2年間通っていたそこは愛着じみたものがあるはずなのに、なぜかしっくりとこなかった。


高校受験は受かり自宅でダラダラと過ごす中、暇になり街に出た。


とくに行く場所もないわたしはウィンドーショッピングをしていると、見知った人物を発見した。


「結衣ちゃん」


声を掛けるとその人物は振り返った。