「……しょうがないか…ま、良いわ。なってやっても」



あーら、偉そう(笑)

いや、助かったんだけどね


『ありがと、んじゃ、よろしく』

「あー、はいはい」



またイヤホンを耳に着けるイヤホン男子を横目に泪に向き直る

背中に抱き着いてイヤホン男子を絶賛観察中の泪



「…チェー、決まっちゃったぁ〜」

『駄目なのか?』

「んーんー。大丈夫ぅ〜僕、さっくんと同じ班なの凄く嬉しいからぁ!」



なんだ、可愛いな

上目使いで見上げる泪は可愛いすぎる


フワフワな頭を撫でると嬉しそうに目を細めた





光樹達は月牙の下僕を班に入れているようだった


1人の奴はいなかったが…
光樹のことだからあらかた無理矢理同じ班にしたのだろう




イヤホン男子君とは微妙な感じだが、まあ、大丈夫だろう






なんて、気楽な考えでオレは野外を何気に楽しみにしていた






『……あ、野外の前に定期テストあるよな?』

「うぅっ…!さっくん言わないでぇ〜」

『頑張ろうな?』

「うぅぅう〜……」





何にもなく楽しめるといーんだけどな



「……あ、ねぇさっくん。野外ってぇ大阪でやるんだってぇ!」

『えっ!?』



随分遠くでやるんですね……