「いい加減、離れなさい」 ベリッと引き剥がされる。 ひどいよ、緩ちゃん… 「ところで、歌唄。さっきのため息は何のため息だったの?」 「うっ…」 緩ちゃんは勘が冴えてる方だ。ほら、今でも鋭い。 きっと、嘘付いてもバレるだろうな… 答えた方がいいよね… 「あのね、誰にも言わないでほしいんだけど…」 私は、緩ちゃんにコソコソとさっきあった事を話した。 「うん?」 緩ちゃんは首を傾けながら聞いてくれた。