誰も居ない空き教室に連れてこられた。


「それで、どうしたの?」


「あっ…その…告白の返事を…言いに来ました」



九条先輩は「うん」と頷いた。



「ごめんなさい。私は九条先輩とは付き合えない…です…」

そう言ったあと、私は恥ずかしいので下を向いた。




「………」


「………」



沈黙が続く。

でも、その沈黙を破ったのは九条先輩だった。





「それは…俺の事が嫌いだから…?」


先輩の突然の質問に私は顔を上げた。



「歌唄ちゃんは俺の事…嫌い?」

九条先輩は悲しそうな顔で言った。



「っち…違います!!違いますよ!!私は先輩の事嫌いじゃないですよ!!むしろ嫌いより好きです!!」

私は慌てて、否定をした。



「クスッ そっか、嫌いじゃないんだね。好きなんだね 」


「えっ?ちがっ…いや、ちがわないけど…」


「慌ててる歌唄ちゃんかーわい♪」



「____っ/// 先輩!!」



先輩にからかわれてばっかり…