九条先輩どこかな? まだ帰ってないよね?
そう思いながら廊下をキョロキョロしながら歩く。
すると…
「キャーーー」
「なっ何!?」
私は驚きながら、声のする方へ走って行った。
「………」
行った先にはたくさんの女子の集団があった。
うわっ…あそこには行きたくないな
関わりたくない…
「……あっ」
よく見てみると、集団の真ん中には……
九条先輩がいた。
九条先輩は私に気づいたのか「歌唄ちゃん」と言って近づいて来た。
先輩が私の名前を呼んだ瞬間、周りの女子達が私を睨んで来た。
こわい…
「どうしたの?」
九条先輩はそんな事どうでもいいかの様に私に話しかけて来た。
「えっ…あの…えっと…」
「クスッ 場所変えようか」
九条先輩は微笑みながら、こっちこっちと手招きした。
