可愛げなくそっぽを向きながら
腕だけは彼にむけて
タオルを渡していた私に彼は‥
『っ‥あ‥りがと‥』
とか細い声で素直にタオルを受け取ってくれた‥
でも私はそんな彼のか細い声にびっくりして彼の方をそっと見たら
酷いぐらいに頬が腫れてた‥
まじまじと見ていたら
『びっくりした?
あ、痛くないから大丈夫!
タオル‥ごめんね?
ありがとう、』
そんなことを言ったからさらに私はびっくり。
その頬で!?
痛くない!?
嘘でしょ!?
口をパクパクさせてたら
『嘘じゃないって、
いつものことだし、平気!』
そう言ってバス停の近くに置いてある
ベンチにそっと腰掛けた‥
それから隣をとんとんって‥
す、座れって事かな?
そう疑問に思いつつ
彼の隣にそっと座ってみた‥

