そうすると、誰かに後ろから肩をたたかれた。
あたしが振り向くと、同時に夕日が赤くがきれいに染まった。
「ボール落ちましたよ?」
「あ、ありがとうございます。」
や、やばいっ!ボーッとしてたっ
わっ!これお母さんからもらった大切なボール!!
「すいません!わざわざ拾っていただいて。これ、大切なボールなんです!!!
ありがとうございました。」
そう言うと、彼は夕日を眺めた。
「いぇ。」
この人爽やかだなぁ。
「それより、テニスやってんの?」
「はい!」
「名前なんて言うの?」
えっ?何この人?!
「あえっと、小山愛です!」
「え、小山愛?!」
「はい!!」
「まじかよ?!あの小山愛だったんだ!!」
えっ?何で知ってんの?この人。
「えっ?あたしのこと知ってたんですか?!」
「おう!俺のクラスの女子が、お前のことでキャーキャーいってんからさぁ」
「あっ、そーだったんですかっ!」
