君と見たあの夕日








「お前は?なんでここに来るようになったの?」










「んー、あたしは小さい頃にね、お母さんとよくここに来てたんだっ」











「でもお母さん、ずっと前に死んじゃったんだけどね。」


はぁ…お母さん…亡くなっ……

ダメダメ!そんなこと考えちゃ!お母さんが悲しむでしょ?!

悲しむよね…?

お母さん…

お母さん………

だけど…

もう、笑顔作るのが辛いよ…



そんなこと考えてたら、こらえきれずに涙が出てきた。







「…グスッ……」









そうすると勇人くんのあったかい手が、あたしの頭に触れた。









「ごめんな。俺が余計なこと聞いたから…」










「ううん、全然。勇人くんは悪くないよ?あたしが勝手に泣いただけだもん…」










「………」










あ、いけないいけない。

笑顔笑顔!


そう自分に言い聞かせた。









「だからね、たまに来てるんだけどね、今日はたまたまテニスの練習が早く終わったから、来たんだっ」










「そうか。」