先輩と私と。

【わ、私が決めるんですか...。




緊張しますね、会長。




日にちは30日だったよね、じゃあ、それまでには....。




漠然とでいいから、零の行きたいとこはある??




私に零ほど決断力はありません。




莉生】







送った瞬間から携帯を握り締めて零からの送信を待っているけど、




一向に携帯に変化は起こらないから、





諦めて、机に向かった。











うぅ......。ルートって何....?




その記号は割り算の記号でしょうが!!!






などとぼやぼや言っていると、




携帯が黄色に光って、零の音楽が鳴った。




【漠然とかぁ。




決断力ないんでわかんないです、先輩。




だけど、莉生がめっちゃ悩んでる風だったので、漠然と、そう漠然と、とても漠然と答えるね。





莉生が好きなとこ。どこかに出かけるって聞いたとき、真っ先に思いつく場所。




そこに行きたいかな。



零】






行きたいとこ。




どっか行こうといわれて思いつくのは、






うん。





ここしかないよね。




それにそれに、





もうすぐ、零の誕生日だし。




【決めた!!!




遊園地がいい!!去年できたところ。





いいですか?




莉生】