先輩と私と。

「あぁぁぁ!!!ごめんなさい!!!キャベツ1本あげるから?ね?」





良くわかんないけど、本気で謝ってきたから、




「いいよ、別に」





と虚しく落ちていく千切りキャベツを拾った。













部屋に戻って零から連絡が来ていないかを確かめたけど、





何の通知もなく、ただ画面が光っていた。





「ちぇ」




と一言ぼやいて、机に向かう。






だって零がここらへんで一番頭いい高校に受かっちゃったんだもん。





自分も同じとこ行きたいんだったら頑張るっきゃない。





弟には、「そもそも頭のつくり違うんだから諦めな」とか言われるんだけど、






ムカつくから、頑張る。





過去問もやってみれば面白い。




やってみなくちゃ、出来ないじゃない。











そんなとき、零専用の着信音がなった。





いそいでそのメールを開く。




【夕飯は終わった?




俺は終わりました。電話切ってからリビング行ったら、親に怒られました。




本題だけど、場所は俺春休み中遊びまくってるから(予定)莉生の行きたいとこでいいよ。




まぁ、ゆっくり考えて。



零】