「結果............クラリネット5重奏.......金賞」





「......」





「.......」






「え?」






「やったぁぁあああああぁぁあぁ!!!!!!」






私たちの歓声が響き渡ったのは次の学校の発表の途中。







1年はまた失神していた。





そして、どうせ銅かよくても銀だと開き直っていたバスクラは呑気にお茶を飲んでいたせいでむせてしまう。






勢いよくそれを噴出してしまった。







周りからの苦笑いと失笑をうけながら、





生きている2人と顧問とで必死にみんなを蘇らせていた。












メールで琳と梨乃と百合に伝える。






『金でしたっっっっ!!!!!』








みんなはよく分からなくなった文字で喜んでくれた。






琳についてはついていたびっくりマークの数は56個。






点けすぎだって。





喜びすぎだって。






だけどそれだけ私たちは成長できている。





銅賞だった1年からたったの1年半で金賞にまで上り詰めちゃうんだから。





確実に技術も人間も大人になっているんだ。









そう、感じていた。