「ちゃんと、昼寝した?」



今度は百合が聞いた。



「私は2時間」





「百合は1時間半」




「あたしは3じかーん」




「琳すごい!!」




「だろぉ」




琳はドヤ顔だった。





そしてしばらくして、車が梨乃の家に着く。





綺麗なマンションだった。




ピンポンを押す。






日が暮れかけていた。






「はぁーい」




とまだ何も知らない梨乃の声が聞こえて、





エントランスへと続くトビラが開いた。






エレベーターで3階に行く。





“宮武”の表札はすぐそばにあった。