琳は激怒していた。




「何なのあいつ!!頭大丈夫!!?イカレてるんじゃないの!!?」




「まぁまぁ」






なんて言葉を掛ければいいのか分からないから、





なだめることしか出来ないんだ。
















お泊りの日はすぐだった。




梨乃が提案した次の土曜日。



百合がうちの家にリュックを持ってきた。




だから2人で千愛ちゃんの家に行って、





事前に話しておいた事情で、千愛ちゃんを預かる。




あんなにうるさかった千愛ちゃんが、こんなに小さかった。




そして琳の家に行く。





3人...ううん4人で、琳の車に乗った。





「上杉は?」




「もちろん、ここに」





私は千愛ちゃん専用の袋から取り出す。





「おぉぉぉぉー、梨乃は知らないよね?」





「もちろん」





そんなの知れたら、お泊りが中止になるかも知れないんだ。