先輩と私と。

「じゃ、いきますよ。せーの!!」




でふでふおじさんの合図でみんなはいっせいに、




「千愛ちゃーん」




と叫ぶ。





「いいねぇ。もう一回行っちゃうよー」





でふでふおじさんは少しオカマが入っている気がした。







撮影が終わって、




ひな壇から降りる。




みんなが親のところに行ったり、友達とはしゃいだり、好き勝手に遊んでいる。






私はもちろん零のところに行く。






「かっこよかったよ」




とまず言われた。




「もう!!何で目の前にいるのー。緊張しちゃった!!!」




「あの子に聞いたの」




と零が指したのはかもめちゃんだった。





「え?」




「ホントは2階席に座ってたんだけど、そこでたまたまあの子に会って、こんなところじゃ莉生先輩見えないですよ!!って1階に下ろされて、あそこに座らされた」





な?と友達に同意を求めて、




あぁ。と答えていた。





「くそぅ。かもめちゃんめー」




「結果は、何時出るの?」




「大分あとだよ。5時ぐらい」





それを聞いた零は少し顔を歪めて、




「どうする?」




と友達に聞いた。




「俺はいつでもいいけど...」




となんかありえない方向に進みそうだったから、



「いいよ!!遅いし。待ってなくたって!!」



と必死の抵抗をしていた。