先輩と私と。

「続いては......課題曲Ⅲに続き自由曲.....」





私たちの出番が来る。





顧問が一番で胸を張って舞台に立った。






先輩が入っていく。






私も舞台に立って、




用意されているイスに座った。










何の仕業だか、零は目の前にいた。




顧問が指揮棒をあげる。




だから楽器をすばやく構える。





ライトが眩しかった。





指揮棒を立てに振って、



金管でのオープニング。





そして私たちクラがマーチを吹いて、




途中でフルートが入る。




トロンボーンが効果音を発せば、




トランペットが高らかに旋律を受け継ぐ。




零をみると、目が合った。





ガン見されているようだ。




ちょっと気恥ずかしくなりつつ、





私たちの出番を終えた。