玄関近くの階段を上がると、






1つの部屋からすすり泣きが聞こえた。





だから、






その部屋をノックする。






「誰...?」





「俺」






そうとさえ言えば、






トビラが開いた。





その真っ赤な目は、





莉生以上に腫れあがっていた。






「入って」






そういわれたから、






千愛ちゃんが掃除していた部屋に入る。






トビラを閉めて俺はすぐに頭を下げた。





「ゴメン」