大好きな先輩


「ゆあ、母ちゃんの声じゃないか?早く行ってやれ!」


「いやだ!!!まだ一緒にいたい!!」


「ダメだ。母ちゃんの所に戻れ。
また会えるから。
さよならじゃないから。
だからって早く会いにくるなよ、
俺はずっとここで待ってる。何年でも何十年でも。お婆ちゃんになったお前を絶対迎え入れてやる!

だからお前は絶対幸せになれ!
それじゃ。またな。」



彼は私をはなし、ゆっくりと暗闇へ歩いて行った。


一度も振り返ることなく……




私はそこで目が覚めた。


涙が流れていた。


横にはお母さんがいてくれた。