三十年後

駐車場に車を止めて、
部屋に上がるまで、
お前は俺の腕に腕を絡めて。

「せっかくのドライブ、
寝ちゃっててごめんね・・。」



「気にすんな。」


髪をくしゃくしゃと撫でる。

「ふふ……
今夜はゆーっくり出来るね?」


上目遣い。


「こらこら、誘わへんの。」