「本当は何言ったんだよ」 オレと優斗は家に入って、リビングのソファーに座っていた。 今日に限ってお袋も仕事で遅いらしく、二人っきりなのが気まずい。 「だから、何の話だよ」 優斗がオレを睨む。 「今日の放課後、若葉、優斗のことに行ったんだろ?」 「は? オレ、授業終わってからすぐに帰ったけど?」 「え? あいつ、優斗のとこに行くって……」 思わず身を乗り出す。