「……あいつ、何とも思わないっしょ? だから……」 「うん、でも一言だけ……」 「若葉っ!」 優斗の元に行こうとする若葉の腕をオレは掴んだ。 掴んだところで優斗と若葉が別れるわけでもない。 どうにもならないけど、この部活の時間だけは若葉を独占させてくれ! 「陽斗?」 「あ、ほら、もうすぐインハイ近いし、遅れると……」 「大丈夫。すぐ行くから」 若葉はオレの手から腕を抜くと笑顔を残して優斗の元へ駆け出した。