俺と彼と腐男子と【BL】

「しんちゃん、一緒に風呂入る?」

「え?な、何言ってんの京輔。てか、やめなよそのかっこ」

夜。東京のホテルにて。

上半身裸で、下半身にバスタオルを巻いただけ、という格好で、京輔は神太に飛び付いてきた。

実は京輔のような「チャラ男」も、神太の「許容範囲」であることを互いに認知しているため、京輔がこうやってからかってくることは多々あった。

神太の方も、表向きは嫌がるが、内心ちょっと、いや半分くらいはウハウハだ。

だが廣田がいる手前、そうもやってられない。無理矢理にでも京輔の拘束を解こうとするが、何故か今日に限ってなかなか放してくれない。