「もう辞めた。 みなみの嘘には付き合わない。 みなみ、やりたい放題だから。 すぐイイ格好して死のうとするから。 自分が危険な時に、オレに頼ってくれないから。
………本当は、記憶喪失になんかなってないんだろ??」
「言ってる意味が分からないんですけど」
葉山の言葉に、佐伯さんが苛立っていた。
こんな佐伯さんを見るのは、初めてだ。
「………菊池さんと不法侵入者を捕まえた時、何でオレを呼べたの??」
イラつく佐伯さんに、葉山が質問を重ねる。
「携帯に葉山さんの名前が入っていたからですよ」
「オレの名前、『葉山』で登録されてないよね?? みなみがふざけて『バカ』で登録してたよね??」
「『葉山』で登録されてましたよ」
「いつ登録し直したんだろうね?? みなみが襲われる2日前に会った時は『バカ』のままだったよ」
葉山は確信している。
------佐伯さんは、嘘を吐いている。
「………前日じゃないですか??」
それでも佐伯さんは・・・・。
「オレにライター買って来てくれたんだよね?? その時は別れるつもりはなかったんだよね?? 前日になんの為に登録し直したんだろうね??
「・・・・・・・何ででしょうね」
佐伯さんは嘘つきだ。
佐伯さんの凄い所は、バレバレだろうが何だろうが嘘を吐き続ける所だ。



