そう思いながらフと窓の外を見た時だった。 「あ!! 203号室!!」 オレが指差す先には、紙袋を持った明らかに不審な男がいた。 「ワタシ、行ってくる!!」 佐伯さんがカメラの入っている鞄を持って、急いで車を降りた。 「オレも行きます!!」 やきそばパンをお茶で流し込み、慌てて佐伯さんを追う。