「・・・・・さっきから何言ってるんで すか?! 何が『みなみは生きる事に執着がない』だよ。 そうだったとしても、好きな人が出来たら変わるだろ、フツー。 アンタが苦しんでる佐伯さんを抱えきれなくなって逃げただけだろ!!」
大きな声を出さない様に、テーブルの下で拳を握る。
掌に押さえ込んだ怒りは、震えとなってオレの肩までも揺らした。
「・・・・・うん」
葉山はただコーヒーの湯気を見つめていた。
「佐伯さんだけじゃない。 河野さんの気持ちまで踏み躙って。 2人は同じ職場なんですよ?? 自分さえ良ければ誰が何処で嫌な思いしてても関係ないのかよ。 本当は佐伯さんの記憶がなくなっててホっとしてるんじゃないんスか!??」
葉山を責め立てる。
だって、許せない。



