カノジョの死因、他殺。






「・・・・・みなみが襲われた時、アイツ、抵抗しなかったって聞いた??」





葉山が、佐伯さんを愛おしむ様にライターを見つめた。





「・・・・・はい」





「・・・・オレ、みなみの事、本当に好きだったんだよね。 今でも好きだし。 でもみなみはさ、生きる事に執着がないってゆーかさ・・・・だから、いつも不安だった。 いつかオレの傍からいなくなっちゃうんじゃないかって。 ・・・・オレを好きでいてくれて、失わずに済む誰かを好きになった方が幸せなんじゃないかって」





『ワタシは自殺も病死も事故死もしない。 ワタシがお父さんを殺した様に、誰かに苦しめられながら殺されたい』






佐伯さんが名波さんに言った言葉を思い出す。






「・・・・・みなみの事好きだったのに、一緒にいても何か淋しいってゆーかさ。 でも、一緒にいられない方がもっと淋しかった。 河野さんとの事、許してもらえなくても謝りたかった。 ・・・・・なのに、記憶喪失って・・・・。 謝るどころか、オレたちが付き合ってた事さえ無かった事になっちゃった」





葉山が、ライターを握りしめた。






「・・・・・・事件の日、葉山さんに会いにに行く途中で、佐伯さんは何を見たんですか??」






「・・・・・・多分、オレのマンションに河野さんと入ってく所を見たんだと思う」













-----プツン。







頭の中で、何かが弾けた。