だからその日は『家でもシゴトがしたい』と亜美を自分のアパートに泊めなかった。 そんなオレに、健人は眉毛をピクつかせていたけれど 見えていない事に。 だって、明日から社会部。 3年間、しつこく異動願を出し続けて、やっと叶った念願の場所。 亜美には悪いけど、今は全力をそっちに使いたい。